【もう時代遅れ】ストレスは体に良いし、たとえ話も上手くなる|TED|Kelly McGonigal

こんにちは、たとえ話ブロガーのヒデヨシ(@hideyoshiy)です。

今回はTEDカンファレンスから、ストレスと友達になりながら人に伝える上で参考になる伝え方を紹介します。

今回のスピーカーはKelly McGonigal(ケリー・マクゴニガル)。ベストセラーとなった「スタンフォードの自分を変える教室」を執筆された方でもあります。

私も読ませていただきましたが、この本のおかげで複数ある自分の悪い習慣の中からまず「二度寝」を無くすことができました。ちなみに二度寝を無くすために、紹介されている「瞑想」を朝起きてすぐに取り入れてみた結果です。効果は高いですね。治したいけどどうしても治せない悪い習慣がある方は必見ですので、是非読んでみてください。

スタンフォードの自分を変える教室 スタンフォード シリーズ

さて、そんなKelly McGonigalのTEDカンファレンスの中に、たとえ話が上手くなるヒントがありました。私たちがストレスを感じる時に分泌される「オキシトシン」というホルモンにはたとえ話が上手くなる成分が含まれているのです。

Kelly McGonigalのスピーチを紹介しながら、説明させていただきます。

スピーカー:Kelly McGonigal(ケリー・マクゴニガル)
タイトル :How to make stress your friend「ストレスと友達になる方法」

ストレスが体に悪いというのには誤解がある

「あなたは昨年、どのくらいのストレスを感じましたか?」
「ストレスは健康に悪いと信じていますか?」

Kelly McGonigalのスピーチはこんな質問から始まります。

一般的に私たちはストレスを感じることは体に悪いと思っています。実際、アメリカの成人3万人を8年間追跡調査した結果、前年にひどいストレスを経験していた人は死亡リスクが43%も高かったという研究結果があるようです。

8年間で18万2千人(年間2万人以上)のアメリカ人がストレスによる疾患で死亡していますが、これはHIVやAIDSや殺人よりも死亡者数が多いのだそうです。(※アメリカ疾病管理予防センター(Centers for Disease Control and Prevention:CDC)発表の報告書「Deaths:Preliminary Data for 2011」より)

ただし、これは「ストレスが体に悪いと信じていた人」に限った話で「ストレスは無害だ」と思っていた人は何ら影響が無かったのです。すなわち、私たちがストレスについての認識を変えるだけで健康に近づけるということになります。

人にストレスを与える実験では「ストレスは味方、ストレスは私たちにとって有用」と教えられていた被験者は自信を持てるようになり、心拍数は上がっても血管が収縮せず、「喜び」や「勇気」を感じているときと非常に似た状態になりました。

ストレスは自分の体に良い影響を与えていると自己暗示をかけることで、実際に体に良い変化をもたらすことが実験により明らかとなりました。

たとえば、会社などで上司に怒られたら「まあ、うるさく言っているけど、この人のおかげでどんどん健康的になっていくんだな」とか「これは試練だ、自分は今成長している」と思うことでストレスを上手く味方にし、心も体も健康的になれるでしょう。

日頃からポジティブシンキングをすることが大切なのですね。

 

ストレスホルモンで社交的・健康的になる

Kelly McGonigal曰く、ストレスは人を社交的にするというのです。というのも人はストレスを感じると、アドレナリンが分泌されて心拍数が上がります。これと同じように、ストレス反応として脳の下垂体から「オキシトシン」という神経ホルモンが分泌されます。

オキシトシンは脳の社会的本能をコントロールしているホルモンで、他人と親密になろうとしたり、家族や友人と身体に接触したいと思わせ、共感し、大切な人を助けたり支えたいと思うようにさせるはたらきがあります。

脳内だけではなく、体内の特に心臓ではストレスを感じた際に血管を弛緩させたままに保ち、心血管系をストレスの悪影響から守る作用があるようです。さらに凄いことに、心臓がストレスによるダメージを受けた場合、オキシトシンによって細胞が再生され、心臓が回復し強くなるというのです。

また、このホルモンは人を助けたり助けられたりすることでも分泌されます。Kelly McGonigalの研究では、人を思いやることに時間をかけた人は、ストレスによる死亡率がゼロであるという驚きの結果も出ているそうです。

人を思いやることが自分の健康にも繋がっているということを教えてくれました。人との繋がりにより自分も相手も健康になっていくなんて、こんな素晴らしいことはないですね。

ストレスは自分の味方であると思うことで勇気が出て、ストレスに困っている人を助けることでお互いが健康になり、人と人の「こころ」と「心臓(こころ)」をつなげてくれるのだとKelly McGonigalは主張します。

ストレスは体に悪いと考えるのはもう時代遅れなのかもしれませんね。

 

ストレスでとたとえ話が上手くなる!?

上手いたとえ話をつくり相手に効果的に伝えるには「イメージ化しやすいこと」と「共感できること」が重要な要素になります。

Kelly McGonigalのイメージ化のさせ方

Kelly McGonigalは会場のみなさんに「想像させ、体験させる」ことで、実際に行った実験をイメージ化させていました。

具体的には
(1) 嫌みな面接官のいる圧迫面接会場で自分の弱みについてのスピーチ5分を行う
(2) 面接後、996から7を繰り返し引いていき、その答えを素早く答えさせる

(1)の圧迫面接を体験したとイメージさせて、その後に会場の人たちに(2)の計算問題を実際にさせます。Kelly McGonigalはしつこく煽っていき、かなり焦らされます。実際に行われた実験をその場で体験させることで、どのような実験が行われ、どのようにストレスを感じたのかがよくわかります。

百聞は一見に如かずのことわざ通り、人に物事を伝えるには言うよりも実際に体験してもらう方が早いです。考えさせたりアクションをさせたりすることで、相手が話に入ってきやすくなります。状況に応じて、積極的に話に取り入れていきましょう。

ストレスホルモンが共感をつくり出す

Kelly McGonigalの圧迫実験により、会場の人はストレスを少なからず感じ、ストレスホルモンが分泌されます。

ストレスホルモンの一種である「オキシトシン」は前述のとおり、他者への思いやりの心、すなわち親密になりたい、支えたい、助けたいという気持ちを増幅させます。

人に何かを伝えることはその人を知ることから始まります。相手がどんな人物なのか、その人の状況や立場や望んでいるものを知り、相手のことを理解して初めて「共感」する言葉を考え選択できます。

たとえば、相手が小学生なのに専門用語を用いて説明しても、誰も理解してくれませんよね。

ストレスホルモンにより「共感」の心を育てることができるのであれば、有効に活用して伝え上手になってしまいましょう。そのためにはまず私たちがストレスに対しての認識を変え、味方につけることからはじまりますね。

ストレスを味方に付けてしまえば、プレゼンする際など緊張せずにその場を楽しむことができ、自分の伝えたいことも上手く伝えることができます。

早速今日からストレスと友達になりましょう!

 

まとめ

・人に伝えるときは、実際に体験させ、身をもって知ってもらうと効果的

・ストレスを感じるとストレスホルモンの作用により共感の心が育まれ、相手を理解し、伝わりやすい言葉を選択できる

・ストレスと友達になれば、緊張せず伝えたいことを十分伝えることができる

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。

ヒデヨシ

Photo by TED Conference / flickr

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