世界一のスリ師はスリの技術を「監視システム」でたとえる|TED|Apollo Robbins

こんにちは、たとえ話ブロガーのヒデヨシ(@hideyoshiy)です。

あなたはスマートフォンのアイコンの並びを正確に思い出せますか?

私はiPhoneユーザーなのですが、ホーム画面のアイコンで3つしか正確な配置を記憶できていませんでした。(アプリの整理整頓ができていないということで反省しています。)

私たちが何かを思い出そうとするとき脳では思い出すことに集中してしまい、意識が無防備になってしまいます。この無防備な状態を狙っている人がApollo Robbins(アポロ・ロビンス)です。彼は世界一の「スリ」と称されるスーパーマジシャンであり、人の注意力が無防備になるメカニズムを研究し、実際のショーを通してその面白さを教えてくれます。

今回はTEDカンファレンスより、人が無防備になって「スリ」をされてしまうメカニズムをわかりやすいたとえ話を交えて説明してくれますので紹介します。

このショーが本当に凄いんです!観客の一人をステージに上げて実践してくれるのですが、いつ盗まれたのか全くわからないんです!さらにマジックばかりに注意していると、、、!?(ネタバレになるので真相はご自分の目で確かめてみてください)

少しも気が抜けないプレゼンですが、是非体験してみてください!本当に驚きます!
また、誰でもスリになれる基本テクニックも教えてくれるので是非参考にしましょう。(悪用厳禁です!)

 

タイトル :The art of misdirection「注意をそらすテクニック」
スピーカー:Apollo Robbins(アポロ・ロビンス)

「人の注意を自由に操れたら、あなたは何をしますか?」

Apollo Robbinsは人の注意をそらすテクニックを用いて見ている人をあっと驚かせるスーパーマジシャンです。とにかく「スリ」のテクニックが凄い。人の注意をそらすのは簡単なことではないと思いますが、彼にとってはお手の物のようです。

 

注意力とは監視システムのようなもの

プレゼンの中で、注意力とは頭の中の警備員が監視システムで監視しているようなものとたとえています。

人間には五感センサー、カメラ、音声マイクなどのハイテク機器がついており、あらゆる知覚や感覚を利用して生活しています。それらは脳内の監視システムで処理され、監視システムは小さな警備員(通称フランク)が操作しています。

様々な情報が監視システムを通して警備員フランクのもとに入ってきますが、どの情報に着目し実際に認識するかはこの警備員フランクが「注目」することから始まります。

たとえば色に注目する場合は目を操作し、音に注目する場合は耳を操作し、実際に注目行動をとらせます。この行動が意識的な注目です。

また、無意識に注目してしまう例として「カクテルパーティ効果」というものもあります。パーティーで誰かと話していても他人の会話に自分の名前が出てくるとつい気になってしまう現象のことです。

Apollo Robbinsはこの意識的な注目と無意識的な注目を利用して、スリを成功させます。

 

「思い出す」と人は無防備になる

視線を別の方向に向けさせ注意をそらすといったテクニックもありますが、Apollo Robbinsのテクニックはそれだけではありません。

もっと簡単な「思い出す」という行動を利用します。

ここで質問です。
あなたのスマートフォンの画面右下のアイコンは何ですか?
普段の通勤・通学路にコンビニは何件ありますか?
一昨日食べた夕食は何ですか?…etc

このように、思い出すための質問をされると頭の中の警備員フランクは監視システムを離れて記憶のキャビネットの中から記憶の書類を探します。このとき、頭の中の監視システムは無防備な状態となり隙が生まれます。

「思い出す」という行動をしているとき、私たちは自分の内部に集中してしまい、外部の情報はシャットアウトされ、何かされても気づきにくくなってしまいます。

記憶を処理しながら新しい情報を処理することはできないのです。

そしてApollo Robbinsはこの瞬間を狙い、私たちに気づかれずに「スリ」を成功させます。

 

たとえ話にはニックネームを活用しよう

Apollo Robbinsのたとえ話は非常にイメージ化しやすくわかりやすいです。今回特に参考になるのは、脳内の小さな警備員に「フランク」という名前をつけているところです。

私たちが人と話す時、お互いを名前で呼び合った方が親近感が湧きやすいように、たとえ話の中でも具体的な名前やニックネームをつけるとイメージ化しやすくなります。

また、有名な人物やキャラクターなど、伝えたい人も知っている名前やニックネームだった場合はさらに親近感が湧いてたとえ話がイメージ化しやすくなります。是非参考にして伝え上手になりましょう。

 

まとめ

・「思い出す」ときに人は意識が無防備な状態となり、スリが成功しやすくなる

・記憶のメカニズムを説明する時は「監視システム」と「警備員(フランク)」で例えてシンプルに説明する

・たとえ話の中で具体的な名前やニックネームを用いると、親近感が湧きイメージ化しやすくなる

 

「もし誰かの注意力を自由に操れるなら、あなたなら何をしますか?」
Apollo Robbinsの締めのメッセージですが、あなたなら何をしてみたいですか?

私も少し考えてみたのですが、効果的な広告活動、交通事故防止、ミステリーやサスペンスのトリック、スーパーの試食の半永久的なつまみ食い、あっち向いてほいなど、注意力を自由に操れたら何でもできてしまいますね。

もしかしたらこうやって考えさせるのも注意をそらすテクニックかもしれません。私たちの意識もスってしまうのですからApollo Robbinsは間違いなく世界一の「スリ師」ですね。

今回学んだ注意力の操作も悪用せず有効に活用していきましょう。

以上、最後まで読んでくださりありがとうございました。

ヒデヨシ

Photo by TED Conference / flickr

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